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分岐点

およそ35年前、自分にとって大きな決断を迫られたことがありました。バンドマンになるかラガーマンになるか?という決断です。それまではどちらかというと文化部的な自分だったので、それを変えたいと思い、どうせやるならハードなラグビー部に入ろうと考えていました。その時、他の高校の友人からサックス担当でバンドに誘われたのです。最初の数か月はかけもちでやっていたこともありました。しかし、あまりにラグビーの練習がハードでついていけなくなり決断を迫られたわけです。バンドの連中からは「女の子にもてる」とか甘い言葉を散々言われましたが、なぜか、本当になぜかラグビーを選びました。そこそこ強いチームだったので勝つ喜びも味わったし、頑張って副将までなりましたが、バンドマンたちは地元で有名人となり、それこそ女の子にもてまくってました。その後もバンド連中との付き合いは終わることなくあったのですが暇なし、泥だらけ、傷だらけ、男だけの環境に多いに後悔したものです。そのバンドの中心にいた友人が先日亡くなり、当時のバンドマンたちが集まり酒飲みました。今でもなぜバンドやらなかったか?と言われています。もしバンドを選んでいたらどういう青春に、どういう人生になっていたのでしょうか?